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子育てで一番肝心なこと・・・自立心

『自立心』

子どもに対し、過保護が当たり前の社会が引き起こしている『不登校・ひきこもり・家庭内暴力・思春期を乗り越えられない』など、人間としての自立に影響を与えています。
ここでは、個別指導専門学習塾 マイ☆コ-チから子育てで一番肝心なことの参考資料として僭越ながらご紹介させていただきます。

参照 「非行の火種は3歳に始まる」相部和男

 <幼児期の溺愛は非行の温床>

・非行少年の幼児期を探る

〖調査でわかった意外な事実〗

私は、32年にわたって非行少年の調査研究を続けてみた結果、意外な事実に出くわしたのである。
1万人近い非行少年と面接したとき、「小さいときに、ぼくはずいぶん甘やかされました」とか、「ぼくは、小さいときからほったらかされ、親の愛情など知らずに大きくなりました」とか、幼児期に記憶していることを自由に連想してもらった。
それから保護者と面接をし、幼児期にどのように育てたか、調査を積み重ねていった。その結果、愛情に飢えているのではなく、甘やかされて非行少年になったというケ-スが下表のように62%もあった。

非行少年の幼児期における育てられ方

溺愛放任普通きびしい
61.9%21.8%11.9%4.4%

〖溺愛から非行少年への直線コ-ス〗

まず、幼児期に溺愛された者は“わがまま”になる。どんな統計だって例外はある。しかし、幼児期に溺愛された者は一人の例外もなく、絶対に“わがまま”になる。私はあえてこの場合“絶対”ということばを使いたい。
こどもが“わがまま”になってだんだん手に負えなくなると、親はしだいにガミガミと“口やかましく”なる。
小さいときにホイホイ甘やかして、言うことをきかなくなってガミガミ叱りだす親のことを“ホイホイガミガミ型の親”という。
口でいくら言っても言うことをきかなくなると“暴力”をふるってでもわが子を直そうとする。こどもは耐えられなくなって、外にはけ口を求める。そして、寂しいので、心の頼りどころを悪い友達に求めていく。
いわゆる“不良交友”の始まりである。そして、非行へと走りだす。
ある家庭で非行少年が出ると、世間では、「あれは親が暴力をふるうからだ!」と言う。また、ある人は、「いや、友達が悪いから非行に走りだしたんだ!」と言う。いずれも皮相な見方である。
これを逆にたどってみると、確かに、その子が非行に走りだしたのは悪い不良仲間と交際するようになったからである。ではなぜ“不良交友”が始まったかというと、“家がおもしろくない”からである。ではなぜ“家がおもしろくない”かというと、親が“暴力”をふるうようになったからである。ではなぜ親は“暴力”をふるってでもわが子を直そうとしたかというと、口で注意しても言うことをきかなくなったので、つい手が出てしまったのである。ではなぜガミガミと“口やかましく”言うようになったかというと、“わがまま”になってきたからである。
ではなぜ“わがまま”になってきたかというと、幼児期に“溺愛”したからである。すなわち幼児期の“溺愛”がその根源なのだ。
幼児期に甘やかされたこどもは、自分の欲求をコントロールする力が弱い。自らの欲求のままに衝動的に動きだす。物がほしいと思えば、人の者を盗ってまで自らの欲求を満たそうとする。
私は現在、登校拒否のこどもの相談を多く受けているが、登校拒否のこどもは、一人の例外もなく幼児期に溺愛されていた。
つまり、学校で担任教師とうまくいかない、級友との人間関係が崩れてしまっておもしろくない、勉強についていけない…、ということだけで登校拒否に発展していく。幼児期に甘やかされたこどもは、がまんする力がない。耐性がないからである。
私はこの32年間、いろいろな生いたちの非行少年と接してきたが、確かに、愛情飢餓から非行に走った少年は、愛情を傾ければ更生への道は案外容易に開けていった。しかし、幼児期に甘やかされたこどもは、いかに周囲が愛情を傾けても、まず“ありがたい”という感情がわかないし、なかなか治りにくいという、幾多の現実の壁にぶち当たってきた。
それでは幼児期に溺愛した62%の中で、どの保護者がいちばん甘やかしたかという調査も、32年にわたって行ってみた。
それによると、下表のとおり、母親が第1位で70%、祖母が第2位で22%だった。これはどういう意味をもった数字かというと、幼児期の教育は母親任せの家庭が多く、父親の責任が追求される数字である。母親のみを責めるべき数字ではない。
次に第2位が祖母であるが、これは、終戦後夫婦共働きの家庭が増え、生まれたばかりのこどもを祖母に預けて夫婦が働きに出るケ-スが多くなった。愛する息子は結婚し、嫁にとられて寂しい。独占できるのは孫しかいないということで、つい孫を猫かわいがりに甘やかしたというケ-スである。
しかし、母親にせよ、祖母にせよ、この子を甘やかして将来非行少年になってほしいと思って甘やかす保護者は一人もいないはずである。何となく甘やかしたことが、独り立ちできない非行少年を作ってしまっているのである。

非行少年を幼児期に溺愛した保護者の内訳

祖母父母祖父母その他祖父
69.5%22.1%3.8%1.3%1.2%1.2%0.9%

〖非行の火種は幼児期に作られる〗

一万人の非行少年の62%が、幼児期に溺愛されているというこの事実にいま一度刮目してほしいのである。
世の親たちは、幼児期に甘やかすことにそれほどの危機感をもっていない。それは、甘やかしてもすぐそれが非行とか犯罪に結びつかないからである。
非行や犯罪がでるのは、5年後、10年後、15年後、20年後、あるいは40年後の場合だってある。重ねて言うが、その火種は幼児期の甘やかしによって作られるのが大半なのだ。
“非行予防”とか“犯罪予防”ということが社会でにぎにぎしく言われているが、“予防”というのは“予め防ぐ”ということである。すなわち、非行の火種をまず幼児期に作らないということが、非行を“予め防ぐ”ことになる。
しかし、もし過ってすでに非行の火種を作ってしまったのなら、その火種が地上に出ないようにするか、またもし地上に出て火を発したのなら、その火をできるだけ早く、小さいうちに消さなければならないのである。

 

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