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中学入試のメリット・デメリット

中学入試のメリット・デメリット

10代の多感な時期をどのような学校で過ごすかは、高校、大学、さらにその先の進路を含めた、大事なお子さんの将来に大きな影響を与えることでしょう。そうであるならば、よりよい教育を受けさせたい、わが子の可能性を伸ばしたいと思うのは、親にとって当然のことであると考えます。
中学受験では、中学のことだけでなく、その先の高校や大学 のことも考えた志望校選びが大切です。マイ☆コ-チでは、大学進学までを視野に入れた中学校選びができるように、広くかつ将来を見通せる進学指導に努めていきます。

~もう一度確認しましょう。中学受験をする理由。~

中学受験はお子さんとってもご家族にとっても、ある程度の負担を伴います。早い時期から塾などに通い、受験対策の勉強をしたり、小学校の友だちと遊ぶ時間が制約されたり・・等々はお子さんにとってつらいことかもしれません。
さらに、いったん私立や国公立の中高一貫教育校に入学してしまったら、あとからの進路変更は厳しいものがあります。
ここでは、なぜ中学受験をするのか、またそれにはどんなメリットがあり、注意すべき点は何なのか確認しましょう。

理由その1・・・ 大学進学に有利

・難関私立大学、人気私立大学へ推薦入試で進学できる

保護者の方がお子さんに中学受験をさせる理由として最も多く挙げるのがこれでしょう。
私立中学の場合であれば、高校、大学と併設されている学校も多く、将来、これらの学校へ推薦入学制度で進学することができます。
とくに、難易度が高く、人気のある、慶應義塾大学・早稲田大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・法政大学・学習院大学などでは、入学者のなかに付属高校出身者の占める割合がかなり高くなっています。
これらの高校は付属中学も備えているので、将来、これらの私立大学へ進学を考えているのなら、中学から入学しておくほうが有利といえるでしょう。

難関国公立大学への入試対策も万全

一方、国公立大学や系列大学以外への進学に関しても、私立校や公立中高一貫校が有利です。私立校の最大の特長は、自由なカリキュラムを学校が独自に組めることです。教科の授業時間数が公立校に比べて多いので授業を速く進めることができます。
また、6年間をトータルで考えた指導ができるので、進学校では高2か高3の初めまでに高校の教科書を終わらせ、あとは本格的な大学受験対策の授業へと進むところが大多数です。
中高一貫校では、このような学習環境にあるので、同じレベルの学力の子たちが一緒になって学び、競い合うことが可能です。その結果、大学受験でも難関大に多くの合格者を送り出しています。

高い東大合格実績を誇る私立中高一貫校

ここで超難関大学のうち最も代表的な大学である東大の合格者数を見てみましょう。東大に各高校からどのくらいの数の合格者を出したかを調べた結果が毎年マスコミ等で発表されています。
トップの開成高校を筆頭に、その大部分を首都圏の私立中高一貫校が占めています。毎年、超難関大学に多くの合格者を出している学校は、授業の密度が濃いことはもちろん、大学受験に対する学校独自のノウハウを持っており、きめの細かい受験指導が期待できます。
東大対策の勉強法(ノートの取り方から効果的な問題演習法など)が先輩から受け継がれている学校もあるようです。これらの学校に入学するには、募集人数・入試の難易度からいっても、中学からが有利です。また、高校で募集しない学校もあります。

理由その2 ・・・一貫した教育方針の下での指導が受けられる

私立中学校や公立中高一貫校では、学校ごとに「こういう人間を育てたい」という建学の精神に基づいた教育方針があります。
たとえば、私立校であれば「自主自律の精神を育む」、「他者のために尽くす」、公立中高一貫校であれば「国際社会で活躍できる」、「リーダーとしての資質を持つ」人材の育成などが方針として掲げられています。授業はもちろん、行事・クラブ活動、生活態度や普段の行動などもこの方針の下に指導されます。

理由その3・・・ 人間教育を重視した指導が受けられる

私立中学では宗教教育を行っている学校も多く、キリスト教系では豊かな人間性、奉仕の精神に基づいた全人教育が、仏教系の学校では建学の仏教精神を土壌とした人間教育が行われています。
また、授業においては、女子は礼法・作法、華道・茶道を、男子は柔道・剣道などの武道を取り入れている学校も見られます。行事やクラブ活動を大事にしている学校も多く、行事はクラスの団結力を高めることを、クラブ活動は友情や自主性を育むことを目的としています。

理由その4・・・ 時代にマッチした授業が受けられる

多くの私立中学では、将来、国際社会で活躍できるよう英語力を高める授業や、また英語以外の語学教育にも力を入れています。たとえば、海外の大学への進学を目指した国際学級を設置しているところもあります。
授業にパソコンを活用したり、大学進学後や社会に出てからも活躍できるようにプレゼン能力、ディスカッション能力を高めるための授業を行うところも増えています。他にもキャリア教育、体験学習など、子どもの未来を考えた教育が行われています。

◇理由その5・・・ 最新の施設・設備と豊富な学校行事

施設の充実には、各学校とも力を入れています。全教室冷暖房完備、全天候型グラウンド、LL教室、メディアセンターなどを備えた学校も多数あります。最近では、新校舎の建設や旧校舎の改築など安全で快適な施設づくりが盛んです。
学校行事はユニークなものが多く、創立当初から続く歴史的イベントや宗教行事、スポーツイベントなど、その内容もバラエティー豊かです。
スポーツ以外にも、茶道、礼法など、将来役に立つ技術を身につけられる学校もたくさんあります。

中高一貫教育ならではの強みが弱みに変わることも~

中高一貫教育校にはメリットがたくさんあります。特に将来の大学進学を考えた場合、難関大学を受験する、あるいは系列の私立大学に進学する、いずれを選択するにしても、他の普通校(非中高一貫校)を選択する場合に比べ、有利なのは間違いありません。
しかし、このようなメリットだけでなく、中高一貫であるがゆえに生じるデメリットも存在します。
たとえば「高校受験がないのでゆとりをもって学べる」というメリットがある反面、それが逆に「緊張感が薄れ、勉強のモチベーションが続かない」というデメリットを生んでしまうこともあり得ます。まるで表と裏のような関係です。
さらに注意してほしいのは、人間関係です。お子さんにとっては、こちらのほうが重要でしょう。中高一貫教育校では、友だちとも6年間一緒にいることになるので、より強い信頼関係・友情を結ぶことになります。しかし、構成メンバーがほとんど変わらない中で、もし、いじめやウマがあわないことがあったとしたら、それを修復したり、リセットしたりすることが難しい環境でもあるのです。
このように、中高一貫校の特長が欠点にもなる場合があることも踏まえた上で、何を選択することがベストなのかを十分考えて学校選びをしましょう。
また中学校選びは、その先の高校・大学のことを考えながら行う必要があります。まずは、下の図を見て、どのような進路が考えられるのかを確認しましょう。

☞ ~中学受験 注意して頭に入れておいてほしいこと~

以下に示すことを再度確認しましょう。親の考えだけで受験を決定せず、必ずお子さんに意思確認をしましょう。
受験が決定したら、保護者としてお子さんに目を配り、万全のサポート態勢をとりましょう。

・中学受験は言うまでもなく時間も費用もかかります。なぜ中学受験をするのかを親子で確認しましょう。それが志望校選びにも受験勉強の頑張りにもつながります。
・教育方針や学校そのものがお子さんにあわないこともあり得ます。
・受験がお子さんに本当に合っているのか、しっかり確認してください。受験しないというのも選択肢のひとつであることを忘れずに!

☞ ~試験が終わって~

受験の結果がどう出ようとも、これまで努力してきたことは決してムダにはなりません。
身につけた能力や勉強の習慣は今後、中学や高校に進学してから必ず役に立ちます。まずはお子さんがこれまで努力してきたことをほめましょう!

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